無名起業家でも言葉を磨けば大企業に対抗できるヒント満載!【本日は、お日柄もよく/原田マハ】

こんにちは、「ゆう」です。

 

言葉の力でモノではなく、コトを売る起業家必見の小説。

私も含め、こうやってブログや、SNS、メルマガ、そして、直接お会いして、
自分自身の商品の魅力を伝えて、お客様に「買わせてください」とお願いされる。
そんな状態を目指す起業家にオススメの小説の紹介です。

 
本日はお日柄もよく/原田マハ

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あらすじ

OL二ノ宮こと葉は、想いをよせていた幼なじみ厚志の結婚式に最悪の気分で出席していた。
ところがその結婚式で涙が溢れるほど感動する衝撃的なスピーチに出会う。
それは伝説のスピーチライター久遠久美の祝辞だった。
空気を一変させる言葉に魅せられてしまったこと葉はすぐに弟子入り。
久美の教えを受け、「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターに抜擢された!目頭が熱くなるお仕事小説。

 
 
 

言葉の力を磨きたい起業家へのおすすめポイント

この本は、スピーチライターという珍しい職業に焦点を当てて、
「言葉が世界を変える」ということを伝えてくれています。
前大統領バラク・オバマ氏のスピーチがなぜあんなにも感動を与え聴衆を巻き込みムーブメントになったのか?
そこにはスピーチの力がありました。
スピーチライターとはそういう仕事をする人です。
 
出てくるのは、政治家の演説や結婚式のスピーチなどですが、
言葉の力を磨く。
これは起業家にとってもとても大事なことです。
 
 

個人起業家はモノではなくコトを売れ。

 
お客様が「買いたい!」と思う時、
お客様はその「商品(モノ)」自体が欲しいのではありません。
それを手に入れることで、訪れるコトが欲しいのです。
 
例えば、
掃除機を買う方は、掃除機そのものがほしいのではなく、
埃や塵がなくキレイで清潔感のある空間での生活が欲しいのです。
 
その空間を手に入れたいという青写真があって、「吸引力」や「軽量」などの「手軽さ」が意味をなします。
 
個人の起業家の商品には、ブランドがありません。
企業と比べて信用は無いに等しいです。
だからこそ、「お客様がどうなれるのか?」を徹底的に語っていく必要があるのです。
 
逆に言えば、看板やブランドがなくても、コトを売ることさえできれば、お客様に商品を買っていただくことは出来ます。
 

実績のない無名の若手候補者が出馬して、言葉の力で国民の心を動かす

 
この本では、「無名の商品」を売ることに関してはあまり出てきませんが、
この本の後半では、
「無名の若手候補者」をスピーチ(言葉)の力で、どうやって国民の支持を集めて選挙に勝たせるか?
という戦略が、物語になって書かれています。対抗馬は与党の大臣。
まさに無名起業家VS大手企業のような闘いです。
 
戦略としては、「逆を行く」こと。
 
後出しジャンケン的に相手が言わないこと、やらないことを自分がやると伝えること。
これはまさに個人起業家がUSPを創る際の戦略と一緒です。
 
ですが、最後は戦略云々ではなく「心」です。
 
「想い」が人を動かすんです。
ネタバレになりますが、最後の主人公がサポートする若手候補者が勝つのですが、
その決め手が、「心からの叫び」でした。
想いを聴衆に訴えることで、ハートを鷲掴みにしたのです。
 

「なぜ?」の想いを明確に素直に「まっすぐに」伝えることで、伝わる。

選挙活動の大事な局面で、この主人公サイドの若手候補者に悲劇が襲います。
活動どころではないくらいの。
それを待ってましたと言わんばかりに、敵陣営は悪い噂を流そうとします。
そこで、若手候補者の彼は、その悲劇があり益々強く想ったこと、
「だからこそ国を変えたい」とより一層感じた出来事を語りました。
自分の非や不利な状況は素直に認め受け入れる。
次のどうすべきかということや理想、その具体策などを語ることで、
聴衆は同調し、共感する。
悲劇が絆を深め形勢を一気に逆転させていくのでした。
 

人は「何を?」ではなく「なぜ?」に共感する。

この部分から起業家に置き換えられることは、「モノ」ではなく「コト」を売るという話につながってきますが、
「何を」を語るよりも、「なぜ」を語るほうが人々の心を動かします。
 
この本で言うならば「◯◯な政策を行います!」というようなことを言うのは「何を」ですね。
「何をするのか?」
「何をくれるのか?」
これは多くの起業家もやりがちです。
商品のウリばかりを話してしまうのですね。
 
ですが、それだけ話しても、相手には響きません。
「なぜ、それをやるのか?」
こっちの方がよっぽど重要なのです。
そして、そこには必ず想いが反映されます。
想いが強いものほど伝わる、ということです。
 
だから、私は起業がしたい人には必ず「想い」を聞くようにしています。
何が何でも救いたい人がいる
だからこの商品を広めていきたいのだ、という想いです。
 
さて、本書の話に戻りますが、
 

メッセージは1つに絞って徹底的に「使い倒す」こと。

主人公サイドは野党の議員です。
なので、彼らは一丸となってとある4文字のキーワードを徹底的に言い続けています。
あらすじにもある「政権交代」です。
 
主人公たちは、この「政権交代」という言葉を自分たちが演説でどれだけ使い、
その言葉が報道でどれだけ流されて、どれだけ検索されてるのかなどを
集計しています。
 
徹底的に「政権交代」の4文字を露出し拡散し認知してもらっています。
 
ムーブメントを起こす時は、こういう共通の言葉を徹底的に広めていくことに秘訣があります。
これは起業家も同じ。
だから「USP」があります。
USPはすっごく端的にいうと、
「◯◯な人が□□で△△になる」というような公約です。
「お客様への究極のコミットメント」とも言います。
 
あれこれとっつけない。
ひたすらに一言で何屋さんかを伝えることに専念する。
その表現は一つに絞る。
これが広がっていく秘訣なのです。
 

弱者は固定票ではなく、浮動票を狙え!

無名VS超大物というバトルの構図は、
普通に考えたら圧倒的に不利です。
 
なぜならコアファンがいるから。
コアファンの数が絶対的に違います。
 
しかし、無名でも勝つ方法はあるのです。
それは「浮動票を狙ってコチラ側に動かすこと。」
 
政治家であれ、大企業であれ、
どんなにコアファンを持っていても、
日本国民(有権者)の過半数が支持している、ということはありえません。
 
「無関心」や「どっちつかず」という人が半数を超えている場合がほとんどです。
 
その場合、
敵のコアファンを寝返らせるよりも、
圧倒的にまだ「関心を持っていない層」に如何にして関心を持ってもらうか?
ということを考える方が圧倒的に得策なのです。
 
商品のマーケットも同じです。
ニーズの高いところは敵のコアファンが多かったり、
敵も狙っています。
 
ニーズがまだ無い「必要性を感じていない」無関心層にアプローチしていくことが、
大事なのです。(専門的に2ステップマーケティングとも言います。)
 
 
最後になりますが、これはノウハウ本としても学びが深いです。

スピーチの際の極意満載!

主人公のこと葉が「言葉のスペシャリスト」「伝説のスピーチライター」の異名を持つ久遠久美と出会うことからこの物語は始まります。
久遠久美の感動的なスピーチに魅せられたこと葉はOLでありながら、弟子入りしスピーチライターの極意を学びます。
その過程で随所に「スピーチの極意」が出てきます。
その中の幾つかを紹介します。
 

壇上に立って5秒待つ

多くのスピーチでは大勢集まっていて、前の催しが終わって次の人のスピーチが始めるまでは言わば休憩時間。
聴衆も気が抜けて隣の人何かと話しています。それが例えひそひそ話でも、大勢がそれをやっていたらざわめき立っています。
スピーチは最初が肝心だから、まだ聞く姿勢になっていない状態で話し始めないこと。
壇上に立って5秒待つ。5秒で駄目なら10秒待つ。そうやって「聞く姿勢の静寂」が訪れるのを待って、静かになったと同時に話し始める。
 

無駄な枕詞は使わない

最初のフレーズがどんなふうに聴衆に伝わるか?それでそのスピーチの印象が決まる。
ありきたりな枕詞は使わず、いきなり話し始めたり、結論から先に言っても良い。
静かに、だけど、心を打つ言葉を選ぶこと。
 

話し上手になりたければ聞き上手になれ、

「聞くことは話すことよりもずっとエネルギーがいる。だけどその分、話すための勇気を得られるんだ。」

話すために、聞く。
つまり、
人を感動させる話、言葉、文章を作りたいならば、沢山の人の言葉に触れよ。
リアルな人との会話を全身で受け止めよ。
 
私達が話したいことを話すのではなく、相手が聞きたいことを話す。
その奥深さと難しさ、そしてそのやりがい
そういう言葉にまつわる仕事、
言葉が世界を変える楽しさ、
これらがこの本からはずっしりと、伝わりました。
 
言葉を磨き、
魅力が人に伝わるようにしていきたい
そんな起業家にオススメの感動する小説です。
本日は、お日柄もよく、読後
 
 
本日はお日柄もよく/原田マハ

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