詳しく教えて下さい!
重複したコピーページをGoogleはどうするか?
今回は、ブログ記事の「コピー(複製、引用、転載など)」について書いていきます。
実はこれもSEO対策としては、NG行為なのです。
なぜなのか? それはコピー記事が出回ってしまったことを想像してみてくだい。
もし、あなたのオリジナルページがコピーされたら
少し考えてみてください。あなたが書いたオリジナルな記事。
専門家としてとてもいいことを書いているし、他にはない表現で、完全にあなたにしか書けない内容だったとします。
そのオリジナルページがまるまるコピーされて、別の人のブログに書かれていたら……
そして、その人のページがあなたの記事よりも検索上位に上がっていたら……
嫌ですよね!?
Googleはそれを防ぐために、コピーされたページは上位には表示させない、ということをしています。
同じ文章や非常に似た表現の文章は、上には上がってこれないのです。
コピーはペナルティではないので安心して
とは言え、コピーサイト、コピーページと判断されたらペナルティなのか? と言われるとそうではないと、Googleは判断しています。
むしろ、そこは理解してくれているのです。
※ ペナルティを受けると、サイトそのものページランクが下がるので、サイト自体が検索に出てきにくくなる。
たとえば、商品販売のページで靴を販売していたとします。
そういう場合は、料金も名前も同じで「色」だけ違う。
と言うような「ほぼコピー」のページがどうしても生まれてしまいますよね。
それをペナルティとしていたら、清く正しく運営している通販サイトは大打撃です。
コピーされたページの処置は単純に「オリジナルの方を優先的に表示する」ということです。
だとしてしてもせっかく書いた記事が検索には上がってこないのは残念ですよね。
そもそも「オリジナルの判断」は何で行われるのか?
おそらく、一番気になるのは、「オリジナルとみなされる判断軸」だと思います。
これに関しては、まずは「最も早くウェブ上に現れた情報」が評価されます。
もちろん、それだけでなく、ページランクなどサイト自体の質も評価の対象です。
一番早い情報と認識されたらオリジナル!
なので、あなたがオリジナルとして一番早く情報を発信していると判断されたら、オリジナルとして検索に上がってきます。
ブログにはPingという機能があるのですが、これを更新した時にちゃんと発信することでもGoogleに対して「私が今書きました!」と発信できます。
※ これはWordPressをただ使っているだけだと送信先が1つだけです。しかし、私の立ち上げているクライアントさんのWordPressはちゃんと数種のPingやその他プラグインを使って検索されやすく設定をしています(^^)
良質なサイトで、一番早く記事を出したところが「オリジナル」と判断されます。
ではこれの何が困るのでしょうか?
問題は「ブログを移行した時」に起こります。
アメブロからWordPressへの移行のときの大きな問題
こういう起業家が非常に多いので例としてあげます。
今はアメブロでやっていて、後々WordPressに移行する。という方
結論から言うと、アメブロで書いた記事をWordPressに移行するのは現実的に効果的ではありません。
WordPressに移行したらWordPressを「オリジナル」として上にあげたいですよね? だけど、それは難しいのです。
理由を3つあげます。
アメブロからWordPressに移行できない3つの理由
- アメブロ記事が「オリジナル」となる。
- アメブロでのページランクを引き継げるわけではない。
- アメブロには301リダイレクトやカノニカル設定が出来ない。
この3つはハッキリ言って致命的です。
アメブロで書いてて、すごーーーく人気の記事なんてものが出来た日には「もったいない」と思うしかないです。
1つ目に関しては先程でてきたように、最初にウェブ上に現れたものがオリジナルとなるからです。
2つ目の理由も、サイト自体が変わるので、どんなにアメブロを育ててきたとしても、WordPressを育てることに関しては「再出発」にほかなりません。
3つ目の理由でちょっと専門用語がでてきたので、お話しますね。
アメブロにはリダイレクトもカノニカル設定もできない
リダイレクトは以前の場所に来た人を新しい場所へ瞬間移動させる!
すごく簡単に言うと、リダイレクトというのは、「そのページにやってきた人を自動的に新しいページに飛ばす機能」です。
お店で例えると、「ラーメン屋 YU」がお店を移転したとします。
移転をしたら元あった店のシャッターに「こちらに移転しました」と張り紙を貼りますよね?
普通ならお客様はその移転先に歩いて移動しなければいけないのですが、店の跡地に「無料送迎瞬間移動装置」がおいてあって、一瞬で新しい場所に連れて行ってくれる。と言うもの。
これが「リダイレクト」という機能です。
リダイレクト機能をもし使えたら、「アメブロの記事Aを見に来たら、自動でWordPressの記事Bに移動する」ということが出来るのですが、残念ながらアメブロはその機能は使えません。
リダイレクトは旧記事側に機能がないと飛ばせない
アメブロは自分のサイトにアクセスを集めたいので、わざわざ移転した人を優遇するような機能をつけていないのです。
「無料で提供してやってるんだから文句言うな」とどこかから聞こえてきそうな暴君っぷりです。
WordPress側にはリダイレクト機能はつけられるのですが、移転先に「元々は◯◯というところにあったのですがこちらに移転しました」なんて張り紙を貼っても意味が無いのと一緒で、「出発側」にこの機能がないと意味が無いのです。
「カノニカル(canonical)」は「向こうがオリジナルアピール」機能
カノニカルという言葉自体初めて聞いた人も多いかもしれません。
実は最近になって「コピーページ」に関して厳しくなってきたことによって、話題に上がるようになった機能です。
専門的なものなので、凄く簡単に言うと「向こうがオリジナルアピール」機能です。
つまり、アメブロであなたが書いた記事を、コピーしてWordPressにアップしたとします。
そのままだと、アメブロがオリジナルなのですが、アメブロの方でカノニカル設定をして「WordPressの方がオリジナルの記事です!」というアピールをすることができれば、Googleは「オリジナルだと思っていたアメブロがそういうならWordPressの記事がオリジナルなんだね」と判断します。
リダイレクトと違い瞬間移動じゃないのでどちらも存在する
これはリダイレクトと違って瞬間移動するわけではなく、「私がコピーで向こうがオリジナルです。」というアピールをしてくれる機能なので、どちらの記事も残っている(残したい)時に役立ちます。
しかし、アメブロにカノニカル設定する事はできません。
これもリダイレクトの理由同様「なんでわざわざ『向こうがオリジナル宣言』して検索されないようなことするの?やめてくれる?」ということなのでしょう。
WordPressを立ち上げるのは再出発だから1日でも早く
上の機能が出来ないことで、サイトの人気や溜め込んだ記事の評価なども含めて考えると、アメブロからWordPressの移行は不可能なんです。
アメブロで人気が出れば出るほど、もったいないことになります。
WordPressを立ち上げたら、その日から全く新しい記事を書くつもりで再出発してください。
だから私は思うのです、「いつかWordPressで」とか考えているなら、「1日でも早くWordPressでやろうよ」と。
「移行」を考えているなら今書いたあなたの無料ブログの記事がムダになる。
ということの意味がご理解いただけましたか?
それでもどう運営していくのかは自分次第ですけどね。
アメブロでやり続けたら、それを新しいところに引き継げないから、消すのはもったいないんです。
となると、WordPressを立ち上げても、ずっとアメブロが残りつづけます。
更新しない古いブログのほうが上位に出てくる検索結果もありうるわけですね。
まとめ
- 同じ記事がある場合Googleは一番早くネット上に公開された情報をオリジナルとみなす。
- オリジナル以外は検索には表示されない。
- アメブロ記事を書いても、WordPressに評価を移行するのは難しい。
- リダイレクトは瞬間移動
- カノニカルは「向こうがオリジナルアピール」
- アメブロにはリダイレクトもカノニカルもないので引っ越しして出ていく人に優しくない。
- アメブロからWordPressへの移行は実質「再出発」
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追伸:「一番最悪な悔しい状況は…」
アメブロをやっていて、WordPressへの移行を考えている場合、一番最悪な悔しい状況を教えますね。それは……
アメブロで書いた記事をWordPressに自分でコピーし、アメブロを消してしまい、しかも、WordPressを立ち上げる前に「盗作」されていた時。
時系列とオリジナルの権利の移譲を考えてみます。
まずアメブロで記事を書きます。この時は当然アメブロ記事にオリジナル権があります。
続いて知らないうちにこの記事が誰か(しかもそこそこ有名な人)に盗作されていたとします。
ここでもまだ、権利は一番最初のアメブロ記事にあります。
次にあなたがWordPressに移行し、同じ記事を書いたとします。
これも今回の本編を読んでいただいたら分かる通り、アメブロのままです。
「アメブロじゃなくて、WordPressを見てほしいのに……」と考えたあなたはアメブロを消してしまいました……
そうなると、アメブロ(オリジナル)が消えたことで、2番目に古い盗作記事がオリジナルとされます。
あなたのWordPressはパクリサイトと認識されます。
消してしまえば、自分が本物だと証明する手段もありません。
最悪ですよね。
だから、アメブロの更新をやめても、ある程度育ててきていたならば削除はしないほうが良いのです。