はっきり言いますが、ほとんどの人の「量」は「質」に転化しないです。
よくこういう言葉を耳にしますよね。
「作業量をこなせば、質が上がってくる。だからとにかくやれ!」
「量をこなすから仕事もうまくなる。つべこべ言わずやれ!」
勉強でも仕事でも、「まずはやってみろ!」「とにかくうまくなるまで、つべこべ言わずやれ!」という根性論がまことしやかに信じられていますが、私はこれにはっきりとNOを唱えます。
「行動量をこなせば、行動の質が向上する」という意味合いで「量が質に転化する(量質転化の法則)」という言葉が使われますが、果たして本当なのかについて、お話していきます。
何の「量」をこなすかを見誤ると、質は良くなるどころか、悪くなる一方ですので、よく読んで、落とし穴に落ちないように注意しましょう。
量は質に転化するのはウソ?
こんにちは、「ゆう」です。
何事もそうですが、「量」は「質」に転化しません。
仕事など、特に現場経験などでこのような根性論で部下を教育しようとする無能な上司の話を聞くとうんざりします。
さて、量質転化の法則を真っ向から否定するようになってしまい、語弊がある言い方なので順を追って説明していきます。
雑な字を何万回も書き続けても綺麗な字にならない。
例えば、字が雑だとしますよね。
その「雑な字」を生活の中で、何万回も書いてるわけですが、日を重ねるごとにうまくなっていっていますか?
多分上達していないですよね。ただ書くだけで上達するならば、私達は全員字がうまいはずなのです。
しかしそうなっていないので。いくら書いても一向にうまくならない。
この事実を見て量は質に転化すると言えますか?
しかし、一方で以下のような場合ならばどうでしょうか?
練習帳で、見本を見ながら「反復練習の量」をこなしたら質が向上する
同じ「文字を書く」という行動でも、例えば、練習帳に沿って、美しい文字をなぞったり、見本を見ながら集中して真似をする。
そういう綺麗な字を書くための練習を毎日行ったらどうでしょうか?
これはやればやるほど、うまくなると思いませんか?
この場合は、量が質に転化する。という意味になります。
さらに他のケースを見てみましょう!
ギターの構え方すらわからないのに毎日触っていても弾けるようにはならない
もう一つ例を見ていきましょう。
ギターが家にあって「弾けるようになりたいな」と思い、毎日触っている。
「構え方」すらもわからずに、ひたすら、音の出し方を模索している。
仮に見よう見まねで構え方がわかっても、弦の押さえ方や弦のはじき方がわからないですよね。
そのような「量」をこなして、弾けるようになりますか?
この場合でも、以下の条件であれば、全く違う結論になります。
正しい構え方、正しい押さえ方や弾き方を学んで練習量をこなせば演奏の質は上がる。
これも、「綺麗な文字」同様、ギターの正しい構え方や、弦の押さえ方、はじき方、を学び、見本に近づくように一生懸命反復練習をする。
毎日毎日行動し量をこなす。これならば、質は向上しますよね?
これらが、「量は質に転化する」という言葉が賛否分かれる正体です。
「行動」の量が大事なのではなく、「稽古」の量が大事
「量が質に転化する」という「量質転化の法則」の正体は、実は「行動量」ではなく、「稽古量」です。
ただ単にがむしゃらに、闇雲に、行き当たりばったりに行動する。そのような量をこなしても、全く質が向上しないのは、「稽古」の量をこなしていないからです。
「稽古」という言葉は「古(いにしえ)を稽(かんが)える」という意味で、言い換えるならば、既に確立されている正しいやり方を学ぶことです。
つまり、何の量を指すのかで、量をこなした先の成長は全く違うものになります。正しい努力をしなければ、どんなに行動しても無駄な努力となってしまうので注意しましょう!
大量のインプットが、全く成長につながらないのは「質量転化の勘違い」のせい
量は質に転化しないので、ビジネスや勉強には大きな影響を与えます。せっかく本やセミナー、トレーニングやレッスンなどで、新たなインプットをしても、その後に正しい反復練習し、正解につなげるためのアウトプットを繰り返さなければ、全く意味がありません。
確かに、「全く行動すらしない」という人もいますが、「行動しているのに、成果や成長につながらない」という人は、インプットからアウトプットまでのプロセスを勘違いしているせいになのです。
正しい学習プロセスを学ぼう
文字を書くにせよ、ギターの練習にせよ、現場のスキルにせよ、資格勉強にせよ、すべての原点は「正しい学習プロセス」を知っているかどうかにあります。
もっと言えば、インプットのやり方に問題があることが多いです。
実践的な例で言えば、「読書法」が悪い人が多いです。読書法が間違っていると、世の中のあらゆる「学習」が正しく行われなくなります。
間違った読書は、自分を成長させるどころか、バカにすると知っていましたか?
読書すればするほど、バカになる!?
読書をたくさんすると頭が良くなる。ということを信じている方もいますが、実際のところ、「読書量」と「能力」には因果関係はないそうです。
読書によって能力を高める、成長するというのは、読書の量ではなく、「どのような読書体験」を行っているか?ということのほうが大事なのです。
なので、正しい読書をしないと、どんなに本を読みこなしても、全く成長しないどころか、バカになっていきます。
読書にもやはり、正しい読書法というものがあります。そして、正しくない読書法を繰り返していると、どんどんバカになっていきます。なぜなら、「自分で考えなくなる」からです。自分で考えなくなる、というのはどういうことか?
「知っていること」だけが増えると、自分の頭を使わなくなる。
本の楽しさの1つに、「知る」というものがあります。ただ「知っているだけ」というものが増えれば増えるほど、自分の頭で考えなくなります。
ちょっとわからなくなると、「誰かが教えてくれる」「何かに書いてあるはず」という風に、情報を探すことに思考が働いてばかりになり、「生み出すこと」を止めてしまうのです。
「知った気になる」と「できる」は全く意味が異なる
また、「知った気になっている」という状態は非常に危険で、実際は「できない」のであれば、全く意味がないのです。
こうやってどんどん、資格コレクターや批評家が生まれていってしまうのです。読めば読むほど、自分は万能なんだと思い込み実力と妄想の差が広がり、思考力や読解力が低下していく。だからバカになるんです。
だからこそ読めば読むほど、成長できる正しい読書をしよう
ここまで読むと、「では、読書なんかしないほうが良いんじゃないの?」と思う方もいるかも知れませんね。しかし、そういう話ではなく、「正しい読書法を学ぶべし」ということを意味します。
目的を持ち、ムダな時間を省く速度を身につけ、得たい結果にフォーカスし、確実に成長につなげていく。そのような読書を行うことで、質の高い読書を行っていくことができます。
では、そのような質の高い読書はどうやって身につければ良いのか?それが私がおすすめしているフォーカス・リーディングです。
フォーカス・リーディングはただの速読術ではないのです。
読解力や理解力を高めながら、読書スピードも高めていき、読書で得た知識を自身の血肉に変えるための方法なのです。
ぜひ「フォーカス・リーディング」実施してみてくださいね!
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