こんにちは、ゆうです。
私は、今はWEB集客コンサルタントとして、沢山の方から仕事をもらいながら安定的な生活をしています。
数年かけて経済的にも時間的にも自由ができて、好きな音楽活動も積極的に行えるようになりました。
しかし、起業して個人事業主として活動を始めた最初の1〜2年間は、本当に地獄のような生活でした。
「忙しすぎてブラックだったから?」
いいえ、実はその逆なんです。
全く売れなくて、お金もなくなり、思うように行動ができなかったから、です。
結構つらいですよ。
もしこれから起業したいとか、独立したい、フリーランスとして活躍したい! という人が同じようなことにならないように、実体験を元に成功の心得をここに書き残しておきます。
収入は絶やさない
一番伝えておきたいことは「収入を絶やさないこと」です。
私自身最もつらかったことであり、多くの「起業志望者」が挫折したことは「お金の問題」です。
実はこの「お金がない」「お金がなくなっていく」というのは、めちゃくちゃ心理的負担が大きいです。
「お金がなくなる恐怖をバネに、背水の陣だ〜!!」と思える人はほとんどいません。
口ではそう言っても、お金がなくなっていくほどに人は不安にかられて動けなくなります。
そうなると、心の不安を埋めるために「売れないのは心のブロックだ」みたいな心理カウンセリングやセラピー、はたまたよくわからない新興宗教、起業塾みたいなものに手を出したりします。
ただ、残念ながら、心のブロックを外したところで、「ついてる」とか口ずさんだところで、それだけでは現実は変わりません。
カウンセリングやヒーリングは否定しませんが、あくまで、人によっては「行動しやすくなる」だけなので、「正しい方向で行動しないと現実は変わらない」という現実の問題は残ります。
現実そのものを変えていかないといけないわけです。
で、厳しいようですが、起業して成功するにはどうしても時間がかかります。
時間を短縮するには、多くの人脈による助けや、広告やツールなど、技術や知識などに投資したりする必要があります。
――時間、人脈、お金。
このいずれかがないと、成功は難しいです。
起業志望者でやりがちなのが「専念するために今の仕事辞める」という英断です。
英断……一見「専念する」ってかっこよさそうに見えますが、実際のところ全くの無計画です。
「自分は違う」と否定したくなる方もいるかもしれませんが、私もコンサルタントとして年間100名以上新しい起業志望者とお話し、その後を追ってみると無計画な人は直ぐに消えてしまいます。
早い段階から今の仕事を辞めるのは絶対にやめたほうがいいです。
どんなに「ゆくゆくは専念したい」としても、収入のメドが立つまではダブルワークで頑張ってください。
ダブルワークだと、多少思い通りに進まない時期があるのはわかります。
ですが、独立が少し先延ばしになったとしても、絶対に収入を絶やしてはいけません。
なぜ、ここまで「収入を絶やすな」と強く言うのか?
それは私自身が「起業目指すと同時に仕事を辞めた人間」だからです。
どんな生活になったか? 少しお話しましょう。
無収入・貯金なし・借金有りで飛び込んだ起業地獄
私は、起業して自由な時間とお金を手に入れるために、とある起業塾に大金を払って入りました。
当時は、総支給額が月15万円の超零細企業の社員だったので、元々貯金どころか生活もままならぬほど借金だらけでした。
(※手取りではなく、総支給額です。ここから年金など払います。)
その仕事をする前は大きな企業で契約社員をしていたので、クレジットカードの限度額だけは200万円くらいあったので、恐ろしい【リボ払い】を使ってなんとか生活していました。
そんな収支のバランスのおかしい状態で「起業塾」に数十万円を払って入りました。
その時の私の心情はこうでした。
「起業塾に入ってコンサルタントになれば、月数百万円なんて余裕だぜ! 今の借金なんて簡単に取り返せる!」
というスーパーポジティブ思考でした。
そしてさらに、
「どうせ今の会社は安月給なんだから、辞めて起業に専念した方がすぐに稼げるぜ! 今すぐ辞めてやる!」と起業塾に入ったと同時に直ぐに仕事を辞めました。
もう一度いいます。
貯金どころか借金している状態です。
最初の1ヶ月は、前職の最後の給料があったので生活できました。
(ちなみに、零細企業は社会保険がなかったので、退職金・失業保険などもありませんでした)
1ヶ月位で直ぐに売上が作れるとそう思っていました……
起業ってまったくもってそんな簡単じゃありませんでした。
そりゃそうですよね。
まず、会社のようなお得意先やヘビーユーザーなんていませんから、1からの顧客開拓です。
会社の看板もないし、実績もないよくわからない「個人」に一体誰が仕事を依頼するのでしょうか?
仮に営業経験者だったとしても、会社の商品を売るのと、自分のサービスを売るのでは「商品の信頼度」が全く違うので、苦戦するでしょう。
商品が売れないのもそうですが、それ以前に「どこに行ったら買ってくれる人がいるかもわからない」という状態でした。
・既存のお客さんもいない
・自信を持って売れる商品もない
・見込み顧客に出会うすべもない
このような状態で、1ヶ月で売上を作れる人はまずいないです。
起業塾だけの経験値で、本当に起業できる人ってほとんどいないんですよ。
成功する人のほとんどが
・既にその分野での実績や経験が十分にあり「独立」を考えている人
・前職を円満に退職し、既存客がいたり、前職から紹介してもらえたりする人脈がある人
・働きながらコツコツと時間をかけてSNSやブログなどを育ててきた人
のいずれかなんです。
私の場合、今までやったこともない「起業コンサルタント」なんてよくわからないサービスを売ろうとしていたのですが、全くうまくいかなかったです。
※ 今は、元々前職でやっていたサイト構築やSNS、メルマガマーケティングと組み合わせた「WEBコンサルタント」なので、ちょっと違うんですよね。ちゃんと元々の実績とかスキルを活かすようにしたら徐々にうまくいきました。
そんな無計画な私に待っていたのは「無収入」という焦りでした。
これは貯金があっても同じです。焦り始めるのが速いか遅いかの違いで、「お金が入ってこない」という現実に直面すると発狂しそうになりますよ。
そんな私が選んだのは「日雇いバイト」でした。
元々まともな職歴もないし何よりも「コンサルタントとして成功するんだ!」と考えていたので、今更固定の仕事をするつもりがなかったので、登録制の日雇いバイトをはじめました。
しかし、登録制の日雇いバイトは
・工場が遠い場所にあるため交通費がバカ高い(でも交通費は自己負担)
・お昼代も自己負担
・1日がかりの肉体労働で非常に疲れる
・入りたい時に必ずしも仕事があるわけではない。
・時給換算すると賃金がかなり安い
というような劣悪な環境でした。
一番つらかったのは「交通費諸々の自己負担」でしたね。
例えば1日頑張って8000円くらい稼いでも、交通費が往復1500円・お昼や飲み物代で500円くらいかかるので、移動も含めて丸一日かけて6000円くらいしか稼げないんですよね。
今思えば、日雇いやるくらいならば近場のスーパーとか居酒屋とかで固定シフトでバイトしたほうがよっぽど稼げたと思います。
まさに「明日食う銭を稼ぐ」という状態でした。
で、ちなみに、このときにはまともに支払いもできずにいたので、毎日のように金融会社から督促電話がかかってきていました。
普通の人なら、毎日督促電話かかってきたら罪悪感で気がおかしくなるでしょうね。
私はちょっとだけメンタルが無駄に強かったので、なんとか乗り切りましたけどね。
(私の場合は200万円ほどあった借金は債務整理をして、計画的に少額ずつ返済し、事業が軌道に乗ってから残りを一括で完済しました)
まずはダブルワークで始めよう
自分の経験からも、他の人の挫折を見てきた経験からも
「収入を絶やさずに、まずはダブルワークで始める」
というのが成功の秘訣です。
もし失敗しても、リセットが簡単ですからね。
思っている以上に、起業で成功するのは簡単じゃありません。
そもそも普通に雇用されて目の前に仕事がある状態で、その仕事を必死にこなすことで月に数十万円もらえるのに、自分で集客して、自分で仕事を作り、自分ですべてやって……というもので簡単に同じだけのお金を稼げると思うことが大間違いなんですよね。
そして、「お金が減っていく」というのは、貯金があってもなくても想像している以上に不安です。
まぁ一年くらい無収入でも生きていけるほど貯金があって、更に再就職の見込みもあるならば話は別かもしれませんが……
いずれにしてもダブルワークでやるほうがいいです。
「副業NG」「ブラック過ぎて時間無い」の対処法
こういう話をすると
「今の仕事副業NGなんです」
「今の仕事ブラックすぎて時間がないんです」
ということを話される方がいますが、そんなのは、「お金が欲しくてもない人」に比べて簡単な解決方法ですよ。
まず、副業NGという点ですが、収入を得られるようになるまでの「ファンづくり」はどんな状況でもできるはずです。
特に今の時代は、顔出しが必ず必要でもないです。
あっという間に収入が手に入ると思われがちですが、そんなに簡単じゃないので、「まずはSNSやブログを始める」ならば問題ないと思います。
年間で20万円を超えない程度であれば、確定申告の必要もないですしね。
あと、例えばアフィリエイト収入とかであれば、家族の銀行口座に振り込むようにするとか、サービスの対価を「amazonギフト券」などの金券でいただくとか、物々交換的なやり方で実績を作るとか……
場合によってはグレーかもしれませんが、いずれにしても「少額の収入」であれば問題がない場合がほとんどです。
個人事業主は社会的には全然守られていないので、そういう生き方を選ぶ以上は抜け道や自分を守る保険をたくさん知っておくことが大切です。
脱税は大問題ですが、節税などはしっかりと知っておく必要があります。
副業NGと言われても、その会社が、いきなりリストラしてきたり、事故にあって辞めざるをえなくなっても、人生の面倒を見てくれるわけじゃないですからね。
結局は自己責任なんですよね。
また、ブラックすぎて時間がないという人は「作業を外注する」ということを視野に入れるといいですね。
例えば、ブログを書き始めるとして、コンセプトや載せる記事などは自分で考えて、「ブログ執筆」は他の人に任せる。とかね。
YouTubeやるにしても、企画と撮影は自分で行って、編集など実働の時間のかかるところは外注するとか、いろいろやり方があります。
まぁこういう、色々なやりかたが考えられるわけですが、「そんなのは絶対にやりたくない」というのであれば、それこそ「副業OKでブラックじゃないところに転職」したほうがいいですね。
現在ちゃんと働いている人・手に職がある人であれば、何もない人と比べたら転職も比較的しやすいと思います。
もちろん、給料などは下がってしまうでしょうけども、人生はトレードオフ。
つまり何かを得たければ何かを差し出す覚悟が必要なんですよね。
チャンスとリスクは隣り合わせなので、そういうリスクがとれない場合は、「起業」は考えないほうが絶対にいいです。
雇われているうちに「もしも」に備えておこう
お金のことでさらに言えば、雇用されている状態のうちに、
「できるだけ貯金しておく」
「もしもの時に(使わないとしても)クレジットカードは複数枚作っておく」
「低金利のローンカードもできれば作っておく」
「掛け捨てではない保険に加入しておく」
などの「もしもの時のお金」もできるだけ用意しておきましょう。
私は今となっては借金は一切しない主義者ですが、いざとなってからでは個人事業主はまともにクレジットカードは作れないし、お金も借りられないので、「使わないにしても使えるようにしておく」というのは大事です。
さて、ここからは、「ダブルワーク・副業から始める起業準備」についてお話していきます。
まずは「見込み顧客集客」から始めよう
まず、起業を考えた時に、最も重要で難しく、そして起業後もずっと付きまとう問題があります。
それは「集客」です。
商品コンセプトや企画もとっても大事なのですが、
これらは結局の所「お客さんありき」なので、これから話す集客活動とセットでやっていくことが大事です。
集客と一言で言っても実際のところは、段階があります。
大きく分けると、
・知らない人に知ってもらう
・知っている人に好きになってもらう
・好きになった人に買ってもらう
・買った人がまた買う
というような段階があるので、買ってもらうまでに、いくつものプロセスがあります。
そこを知らない人が「無計画な起業」をやりがちです。
起業の現実は、まずは「収入には直接はならない集客活動」から始まります。
よく「見込み顧客」と言ったりもしますが、この「商品は買っていないけど好意的なお客さん」をいかに集められるかが起業成功の秘訣だったりします。
で、ここが最も難しく、時間やお金がかかるところです。
どちらかというと、ここは「赤字」の活動です。
大企業だって、企画・製造・広告などなど、まず「お金や時間」がかかるんです。
その先でようやく「売れる」からプラスになります。
場合によっては予想以上に売れないことも有り、そのまま大赤字になることもあります。
私自身「無収入」時代、本当はここに例えば「広告」とか「交流会参加」とか「書籍や教材での勉強」などお金をかけるべきだったんですよね。
でもそれができるお金がなかった。
SNSとかブログならばお金はかかりませんが、これらで見込み顧客をつくるのはとにかく「時間」がかかります。
時間というと「1日20時間くらいやったる!」とか言い出す人もいるので、「期間」と言ったほうがいいかもしれないですね。
始めたてのブログで1日10記事書いたところで、明日いきなり1万PVになるなんてことはないです。
それはもう仕組みの問題です。
また、SNSで仲良くなった人が、いきなり自分の商品を買ってくれることも、確率は限りなく低いでしょう。
なので、時間というよりも「期間」がかかるわけです。
生きているだけでお金はかかるので、期間が必要ならそれならそれで、生きるためのお金が必要なんですよね。
何れにせよ、まずは「見込み顧客」を作ることから始めることですね。
見込み顧客とは「数値」で見える化できる事が重要
見込み顧客といっても「あの人は買ってくれそう」とかの「主観」はほとんど当てになりません。
そういうなんとなくではなく「数」で見えるものを指します。
具体的には
YouTubeの「チャンネル登録者数」
InstagramやTwitterなどの「フォロー数」
ブログの「PV数」
LINEやメルマガなどの「登録者数」
などがわかりやすい数値なので、目標にしやすいですね。
ここの数値に対して、
「どれくらいの数字必要なの?」と言われることも多いです。
一般的にWEBの世界では「動くのは一桁%」と言われています。
少なく見積もって1%としましょうか。
そうなると、10000人のフォロワーがいて、商品を買う可能性があるのが100人程度ということです。
とはいえ、商品の価格によってはもっと確率が下がりますし、売り方、買うタイミング購入率はまちまちなので、10000人フォロワーがいれば「10万円の商品を販売したら即100人が買う」とかそういう簡単な話ではないです。
また、LINE登録者10000人とInstagramフォロワー10000人では購買意欲は違いますし、どれだけファン度が高いかによっても変わってきます。
例えば、「相互フォロー」で増やしたフォロワーだとかなりファン度は低いです。
いずれにしても
・数値でわかる見込み顧客を増やす。
・見込み顧客は多ければ多いほどいい
ということを知っておくといでしょう。
そうやって見込み顧客を集めるためには、自分自身の活動コンセプトの明確化や差別化は必要になってきますが、「どんな投稿なら気に入ってもらえるかな?」とかは仮説を立てて実践するという試行錯誤の繰り返しの中で、「これだ!」というものを見つけていけるといいですね。
まずは、SNSで1000人のフォロワー(相互フォローではなく)を集めることを目標にしてみましょう。
そして、1000人まで増えたら、まずは「無料イベント」なんかを開催してみて「無料だと動いていくれる人」がどれくらいいるのかを身をもって感じるのもいいですね!
(「無料」でもなかなか動いてくれないので)
具体的なコンセプトづくりや、集客については別の記事も参考にしてみてくださいね。
まとめ
これから起業して、個人事業主として自由に仕事がしたい人へ
・無収入は思っている以上に、精神的負担が大きい
・目処が立つまでは、今の仕事をやめない
・副業NG、ブラックすぎて時間がない人は、転職したり、外注したりする。
・ダブルワークの間にまずはとにかく「見込み顧客」を増やすべし
・見込み顧客を増やす過程で、商品コンセプトなどを明確にしていく
・見込み顧客がある程度増えたらひとまず「無料イベント」を開催して「無料で」どれくらい人が行動してくれるかを知る。