コンサルタントなのに日雇いのアルバイトをしていたことがあります。
第一章:ミイラ取りがミイラになった日
「どうすればお客様は来るのだろう…」
「来月はお客様が来てくれるだろうか…」
「来てくれても、なんで買ってもらえないのだろう…」
「必要なはずなのに、欲しがってくれないのかな…」
「やっぱりこの商品、売れないのかな…」
どうしたらいい?
ねぇ、何が足りないの?
2015年の初夏、そんなことを考えながら、悶々としながら、倉庫で荷捌きをしていました。
集客ができなくて困ったから学んでも、結局はやっぱり困っていた。
「自分が集客できなくて困ったからマーケティングのことを学んで自分みたいな人を救おう!!」
そんな風に考えて「起業家のためのコンサルタント」になった私ですが、2ヶ月後には売り上げ0で日雇いのアルバイトをしていました。(今回初公開の事実です。)
いつ、シゴトが入るかわからない。(だけどシゴトの予定なんてない。)
いつ、シゴトが軌道に乗るかわからない。(だけど、軌道に乗る勝算もない。)
いつ、何がどうなるかわからないから(という他力本願)
定職にもつけない。(という思い込み)
丸1日働いても交通費と食費に消える。
日雇いの安月給で、明日の飯を食うお金を稼ぐ日々。
にっちもさっちもいかず、完全に人生に迷っていました。
勢いで前職を辞めた私に待っていたのは、厳しい現実でした。
売る仕事と提供する仕事は大きく違う。
営業の経験がない私は、ここで初めて、商品・サービスを売ることと、商品・サービスを提供することの違いを身を持って理解しました。
以前の音楽教室で楽器演奏の技術を教えるシゴトは商品・サービスを提供することです。
ここには「まだ買っていない人にお金を払ってもらう」という視点はありません。
なぜなら、お金を払った後の人に提供していたから。
「売る」という事はお金を出す決断を相手にしてもらうこと。
そして、それこそが起業家という1人社長のもっとも大切なシゴトでした。
社長以外に「売る」仕事をしている人は営業マンですね。
私は、営業の経験が全く無いので、酷く落胆しました…
良いもの創れば、売れるなら営業マンはいらない
・良いものを創れば売れる
・情報発信をすれば売れる
そう思い込んでいたので一生懸命マーケティングの勉強をし、学んだことを情報発信していました。
だけど、売り上げにはならなかった…
知らず知らずに、バンドマンの頃に全く鳴かず飛ばずだった時と同じことをしていました。
「いい曲創ってたら、誰か偉い人がいつか見つけて認めてもらえるかも…」と他力本願だったあの頃に逆戻りしていました。
良いものを創って売れるなら、そもそも営業なんて仕事もマーケティングコンサルタントも要らないではないか。
あ、こういうところがあの頃ダメだったのか。
そして、
あれ?ミイラ取りになろうとして自分がミイラになっていないか?
こんなはずではなかったのに、一体どこで間違えたのだろう……
営業未経験の私でも、37万8千円の商品を自信を持って売れるようになり、
また私がコンサルした20代の女性でも、同じやり方で20万円の商品を年上の方に買っていただけるようになったり、そんな成功法則を見つけ出したのは、この後の話です。
2015年の夏は、単純作業で身体を動かしながら頭の中はマーケティングのこと。休憩時間にFacebookの予約投稿をして、帰ってからブログを書く。
明確な目的も無くただひたすら「作業」にしていましたのでいくらやっても成果が出なかったのです。
この話は次章に続きます。
▶第二章:心が弱いから心の専門家になるように…
追伸:「過去の失敗にこそ学ぶことがある。」
どうもUSPデザイナー畠山勇一です。追伸まで来てようやく名乗りました(笑)
過去の失敗って恥ずかしいですよね。
だから本人は見たくないんですけど、だけど、読者が知りたいのって失敗だったりしますよね。
失敗の先に見えるものが成功へのチャンスになります。
失敗から学ぶことのほうが多い
最初からうまくいくことなんて少ないですから。
歩こうと思っていきなり歩き出せる人はいない。
楽器弾こうと思って持った瞬間から演奏できる人もいない。
必ず練習しているのです。
「本番」だって練習が必要だ
そう、本番もまた練習が必要です。
一生懸命練習しても、発表会やライブで失敗することがある。
本番という空間を体験していないから。
本番すらも何度もやらないとうまくなることはないのです。
たまたま上手く行った成功は法則にはならないけど、
何度も試行錯誤して、身につけた自分だけの成功法則はかけがえのない財産になります。