カレーは何が好き?〜カレーに学ぶ「満足」の話〜
あなたはどの「辛さ」が好き?
こんにちは、「ゆう」です。
突然ですが、あなたはカレーの辛さはどれ位のものがお好みですか?と言っても、曖昧なので、
「甘口」
「中辛」
「辛口」
の3種類にしましょうか。
さて、この3つだったら、あなたはどれを選びますか?
私は、確実に「辛口」一択です。
なぜなら、「辛い食べ物が大好きだから。」理由はシンプルです。
辛いものが好きな大人もいれば、食べられない子どもがいる
では、もう一つ質問をしましょう。
私には、もうじき3歳になる、甥っ子がいるのですが、もし3歳児に、私がカレーを振る舞うのであれば、私はどの辛さを選択するでしょうか?答えは「甘口」です。甥っ子はまだまだ小さいので、刺激の強い「辛口」は食べられません。
辛口を食べたい人が甘口を食べたら…?
一方で私が「甘口」を食べたら?食べられないことはありませんが、「辛口が食べたい」私としては、満足度はだだ下がりです。物足りなさを感じますね。辛くないカレーなんてカレーではないです。
折衷案は誰も喜ばない。「間をとる」なんてありえない。
折衷案として、「中辛」なんて選んだら、最悪です。
誰の満足も得られない。
実はコレこそが、個人事業主がやりがちな失敗パターン。
たった1人の理想のお客様を設定して商品を作り上げる意味
「誰でも満足行くように」作られたものは無難なので「誰も満足しない」のです。
なので、あなたは誰を満足させたいか?それを決断しなければいけません。
その決断の先に、たった一人が超満足する、価値ある商品ができあがるのです。
どうしても欲しいもの、
それじゃなきゃダメなもの、
そういうものでなければ、人は価値を見いだせずお金を払うことはありません。
高額商品なら尚更です。
大切なのはあなたの理想とするお客様が大好きなものです。
どのカレーを創るか?その答えは、「あなたの理想のお客様が何が食べたいか」で決まります。
つまり、あなたが作りたいものでもなく、いろんな人を喜ばせるものでもなく、たった一人、あなたが大満足させたい人。その人が食べたいものが正解なのです。
ビジネスも同じです。ビジネスの場合はその上で「その人が買うかどうか?」も大事な要素です。
どんな人の役に立つのか?
どんな人なら満足して買うのか?
それをしっかりと考えてみてくださいね!
「沢山の人を救いたいからいろんなニーズに応えたい!」は個人起業には向いてない
ここまでお客様が大満足する物を提供するには、お客様を定めて、その人が一番好きな辛さのカレーを提供することが個人起業家が選ばれる理由になる。というお話をしました。
この話をすると必ず次のようなことを言う人が出てきます。
「沢山の人を救いたいから、色んな人のニーズに応えられるメニューを用意したい。」ということ。
こういうことを言われるとですね、正直、「あ、この人目の前のお客様を本気で救う気はないんだな」と感じます。
いろんなニーズに応える=本気で問題解決する気がない
個人事業なら
「甘口」
「中辛」
「辛口」
どのカレーを提供するかを決めてください!
個人のビジネスではあれこれ手を出すと割に合わない
なぜ1つに決めなければいけないのか?
個人起業家というビジネススタイルから見ていきましょう。
個人起業家という条件を考えると、労力、時間、資金、規模、どれをとっても、あれをこれも手を出すことで、逆に選ばれなくなるからです。
またもやカレーに例えてお話していきましょう。
個人起業家は小さな小さな台所
個人の規模は、コンロ1台で料理するようなもの
個人起業家の使える労力&時間は、言ってしまえば、「コンロ1台で料理する」ようなものです。
料理をしたことある人ならばわかると思いますが、コンロ1台で料理をするのはとっても効率が悪いのです。
炒め物しながら茹でたり出来ないですからね。痛いですよ。
なので、何品もの料理を創るのは大変なんですよね。
こんな状態で、甘口、中辛、辛口を用意するのは…果たして効率的でしょうか?
ちなみに、私は20代前半に老人ホームの厨房で、ガスコンロ5台を同時進行で駆使して、36名分の食事を作っていました。
それでも「もっとガスコンロ欲しい…」と思うくらい大変でした。
個人のお店はせいぜい100人前でどのメニューがどれくらい出るかはその日次第
次に、規模を考えても、多くのスタッフを雇い、大量生産、大量注文でスケールメリットを活用できる大企業とは準備するものの量も出て行く量も違います。
カレーで置き換えたなら、なんとかがんばって個人で3種類作ってもどれがいつ、どれだけの量出るかなんてわかりません。余り物は捨てることになります。
食べ物ではないものを提供しているとしても、管理が大変になります。
レシピ/メニューを考案するのも大変なのです。
売れると思って開発しても思うように売れないことはあります。
労力が分散しているとかなりの時間を使ってしまうのです。
しかも、どれが当たるかもわかりません。
せっかく1つ考案したならば、その労力を最大限にしたいですよね。
研究対象を深められない
突き詰めれば、同じカレーでも研究対象は違う
「うまい甘口カレー」のうまさと
「うまい辛口カレー」のうまさは
突き詰めれば、全く違う研究が必要になるはずです。
※例えば、「投資」と言ってもFX、株、不動産、投信信託どれも性質が異なり、それぞれの専門家がいます。
つまり、提供内容を増やす、ということは「お客様のために研究しなければいけない分野が広がる」ということです。
個人事業主はビジネス全般の業務をやる必要がある。
集客も提供も収支管理も、研究も全て自分でやるからこそ考える。
新規の集客も考えつつ、既存のお客様への対応もしつつ、お金の管理もしつつ、自分の専門分野の研究もしなければならない。
研究を徹底的に深めていくのはプロ中のプロになると決めたなら当然のことです。
そこまで考えていたら、「アレもコレもやろう」なんて到底思わないんですよ。
だから、先程でてきたように、「あ、この人目の前のお客様を本気で救う気はないんだな」と思うわけです。
オールマイティーという「中途半端」
ビジネスは学校の勉強とはワケが違う。
学生の勉強は範囲が決まっているので、「オール5」の人も稀に出てきますが、ビジネスにおいてオールマイティーなんて到底無理な話です。
オールマイティーは「満点」が決まっている、限られた世界でのみ通用し存在するのです。
私達がいるビジネスの世界には、リミットがありません。
「無難に何でもかんでもこなす」
という人は、すぐに淘汰されていくか、価値が下がっていきます。
今よりも一歩、価値を深めた人間が選ばれます。
今よりも一歩、お客様の悩みに近づけた人間の価値が高まります。
オールマイティーなんて目指さなくていい。
誰か一人の大きな悩みを解決することに注力すればいい。
そう、決断すること。
その決断の先に、たった一人が超満足する、価値ある商品ができあがるのです。
あなたのビジネスの満足度を高め、価値を上げる。そのための、
理想のお客様設定(ペルソナセットアップ)を行ってくださいね。
【コラム:チロルチョコ女子と手作り女子】
みんなにあげる義理チョコと1人のための本命チョコ、本当に喜ばれるのはどっちだ?
今回のオールマイティーの話でバレンタインのことを思い出しました。
バレンタインは、「女子が男子にチョコをあげる」というのが定番ですが、
(今は女子が同性同士で交換するのも主流みたいですね。)
クラスに必ずいましたよね、
「クラスの男子全員にチロルチョコあげる女子」
(チロルチョコに限らず、ちょっとしたチョコ)
一方で、あげる人を決めて、その人のために手作りチョコをその人用に梱包して渡す女子もいます。
さて、
- もらって嬉しいのはどっちでしょうか?
- 気持ちが伝わるのはどっちでしょうか?
- 印象に残るのはどっちでしょうか?
私は「オールマイティー」と「専門家」の違いはこれに近いものだと思っています。
- オールマイティーはチロルチョコ女子
- 専門家は好きな人のための手作り女子
私が応援したいのはいつだって後者です。
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ペルソナマーケティングまとめ記事
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